オンデマンド印刷機を、モアレ軽減機種に更新しました

栄光をご利用いただき ありがとうございます。

オンデマンド印刷機を、高解像度でモアレ発生を軽減した機種に更新しました。

0511バーサント撮影.jpg
従来機と比較して、機械の再現性(解像度)が向上し
文字の太りが少なくなり、モアレの発生確率も低減されました。

この5年間使用しておりましたオンデマンド印刷機は、マットトナーを使用し、ベタのテカリが少ないことが、特長で評価して頂いておりました。

しかし5年間稼働させると、機械の物理的な劣化がどうしても隠せなくなります。
メンテナンスの頻度も多くなり、ムラや不具合も出やすくなりました。

オンデマンド印刷機の技術的改善は、ほぼ落ち着いてきたものの
5年前と比較すると、やはり進化しております。

従来機の更新時期となり、半年前から各メーカーの最新機の比較テストを開始。
テスト刷りによる選定作業を進め、4月に新機種に更新いたしました。

【画像はいずれも左が新機種。右が従来機です】

壁比較.jpg

(1)従来、壁の窓がツブレがちだったものが再現されるようになりました

 V003_1 (V).jpg V003_2 (K).jpg
(2)グレースケールの階調表現がなめらかになりました

今回導入したFUJI XEROX のオンデマンド印刷機に新開発のFMスクリーンが
搭載され「モアレの発生を抑える」のに有効と判断できます。

V006.jpg
(3)さらに拡大したものをご覧ください

ただし、ベタ部分がマット調で落ち着いている従来機を評価していただいていた
お客様については、新機種は同じマットトナーを使用しているものの
比較すると若干テカリは増しています。

残念ながら、すべてのご要望にお応えすることはできません。
そうであれば、オフセット印刷をおすすめします。

オンデマンド印刷の最大の課題は「モアレ」だと認識して取り組んでまいりました。
FMスクリーンによる高精細な出力により、モアレのみならず
グレースケールの再現性も向上します。

トーンでのご入稿の場合、推奨値は「60線」で変わりありません。
80線でも十分に再現できますが、80線で80%などの濃い色を表現される場合は
ツブレがちになることをご理解ください。ご注文は80線でもお受けしています。

「文字太り」は明らかに軽減されオフセットの再現性に近づきます。
字が太ることを前提に細い字で入稿される必要はなくなります。

オフセット印刷でも「ドットゲイン」といってアミ点は僅かですが太ります。
あくまでもオンデマンドですので、再現性の向上で「オフセットに一歩近づいた」
と、ご理解いただくのがよろしいと思います。

すでに新機種で作成したオンデマンド・サンプルに切り替えております。
資料請求で5月に到着したものは新しいサンプルです。

新品質をお確かめになりたいお客様は、資料請求をお願いします。

事前にご案内できず、想定する仕上がりと違い
ご迷惑をお掛けしたお客様には、この場を借りましてお詫びいたします。

岡田 一

この記事を書いた人

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栄光の二代目社長。大学漫研時代に同人誌発行。マンガは下手なのに、商業誌に四コマ連載経験アリ。「なんとかなる!」がモットーの“静かなるファイター”