栄光をご利用いただき ありがとうございます。
夏コミ入稿が始まる前に、成人修正についてのお知らせがあります。
5月に毎年開催される「コミックマーケット印刷会社説明会」に先立ち、コミケ準備会から別会場に呼び出され「昨年度は、他社と比べ栄光で印刷した本に販売停止が多かった」との指摘を受けました。一昨年までにはなかったことで、はじめての呼び出しです。
もちろん販売停止となる事態は良いことではないので、「今まで以上に注意してチェックに当たります」と回答した上で、販売停止の傾向などをうかがいました。コミケ準備会は従来から成人修正基準は「商業誌に準じる」としており、当社は商業誌の「COMIC XEROS」「HOT MiLK」などを定期的に購入して比較しながら修正基準としております。ここ数年は基準を変更しておらず、昨年の販売停止が傑出して多いことが腑に落ちませんでしたが、思い当たる点がひとつあります。
それは、「成人修正基準に達していない作品」には追加修正の連絡を取り、再入稿をお願いしています。その件数がコミケ1回につき数十件あり、この内、修正に応じてくださる方が80%。そのまま行きたいと追加修正を拒否されるお客様が約20%いらっしゃいます。拒否されてそのまま印刷した件数と販売停止の件数とがほぼ一致します。
もちろん無修正のものをそのまま印刷することはありません。ボーダーライン上で危ない可能性のある作品には注意喚起して再入稿を促しますが、強く拒否された場合は「最低限の修正」があれば印刷に応じていました。この最低限の基準を今回から少し厳しくさせていただく事にします。
また、栄光のチェックを通過したといっても、販売停止にならないことを保証するものではありません。可能性は低くなりますが、1コマの見逃しだけで販売停止になることもあります。コミケは同人誌最大イベントであり、発行部数も多く注目度も高いことから成人表現の販売停止基準は最も厳しいとも言えるでしょう。この点もご考慮の上、ご入稿いただくようお願いいたします。
【追記 6/22 9:25】
「修正に応じない理由」の一番は、「他のイベントでは、これくらいで大丈夫だった」です。コミケの基準は即売会の中では厳しい方にならざるを得ない立場なので、確かにそうでしょうが、コミケ合わせの場合は、コミケ基準に合わせるのが当日の混乱を避ける一番の方法です。
今回紹介した「修正に応じられないケース」の当社の対応は、その修正レベルにより、「印刷を受けるケース」と「印刷をお断りするケース」があることは申し添えておきます。