台湾での同人誌セットの価格表の発表を前に

台湾での同人誌セットの価格表のリリースが遅れております。
2015年3月中にご案内する予定でしたが遅れて、申し訳ございません。
日本と台湾の同人誌印刷の基本的な違いを、調整することに時間がかかっております。
台湾での印刷をご利用いただくにあたり、台湾の同人誌印刷会社の現状をご理解ください。

◇パケージ化された同人誌セットがないので、当然ながら価格表もない◇

この現状がすべてを物語っています。台湾は、日本に比べ面積で1/10。人口で1/5です。同人誌市場も、ほぼこの1/10から1/5の規模だと推測しています。最大規模のCWT(Comic World Taiwan)が1,300sp×2日間ということからも大きくは違っていないと思います。

同人誌印刷の絶対量が日本と比べまだまだ少ないので、企業が1年間を通して成り立つほどの市場規模になっていないと思われます。

同人誌を中心に印刷をする会社はあっても、完全な専業の会社はなく、サービスとしてもまだ成熟途中です。

しかし、発展途上なのでその熱量は大きく勢いがあります。

台湾バイク天国.jpg 台湾印刷トラック.jpg
最新鋭の現代と、日本の数十年前が同居しています
(これが、今でも走っている印刷会社のトラックです)

業務提携を結んだ千業さんと交渉の結果。表紙カラーでモノクロ本文の標準セット(栄光のサンバセット同等)を設定してもらい、その価格表をもとに提供価格をリリースする予定です。

千業サンプル.jpg

用紙見本と概算の価格表はできたのですが、詳細部分での日本との違いがあり、その確認と調整で手間取っております。

現状で、ほぼ当社のサンバセットの価格帯の中で収まりそうですが、B5サイズの100部~300部が少し、はみ出します(調整中)。

残念ながら、日本の同人誌サービスと同じようにはいきません。

現時点での国内サービスとの一番の違いは

◇オフセットの注文は300部から。300部未満はオンデマンド
しかし、これは日本の一般の印刷業界ではあたり前の基準で日本の同人誌印刷業界の市場規模が拡大し、お客様のご要望に応えた結果として100部からのオフセット印刷が同人誌印刷業界で一般化しました。

「小部数なのに高品質で、個人で払える安い価格帯のオフセット印刷を提供する国なんて、日本の他に世界にはありません」

日本が「マンガの王国」だから成立したサービスです。

◇無線綴じはB5版は24Pから、A5判は36Pから(確認中)
◇オフセットのB5版は8P刻み、A5判は16P刻みの価格表(調整中)

◇成人表現を含む場合の注意点

 1.もっとも重要なのは「R18」表記を入れること(絶対)
 2.販売時には年齢確認を必ず行う

※この二点は日本よりかなり厳密に行わないと痛い目にあいます。行っていない場合、他の サークルから通報されるようです。

痛バイク.jpg 大型バイク.jpg
台湾はバイク天国。子供を間にはさみ家族4人乗りもありです。イベントには痛バイク!

6/6(土)博麗神社例大祭in台湾の開催も決定しています。個別の見積対応は今でも行っておりますのでお問い合わせください。

安心してご利用いただけるように、できるだけ早くサポート体制を整えます。台湾同人誌セットの仕様と価格表のご案内まで、今しばらくお待ちください。

岡田 一

この記事を書いた人

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栄光の二代目社長。大学漫研時代に同人誌発行。マンガは下手なのに、商業誌に四コマ連載経験アリ。「なんとかなる!」がモットーの“静かなるファイター”