オリンピックの開催でビッグサイトが2年間使えない!?

2020年の東京オリンピックの開催決定は、喜ばしいことなのですが。開催決定により東京ビッグサイトが「レスリング」「テコンドー」「フェンシング」の競技会場となり、また「国際放送センター」「メディアプレスセンター」を兼ねるために、使用不能になることをご存知でしょうか。

しかも、オリンピック開催の2~3週間だけではないのです。1年前に開催されるプレ大会(テストイベント)に間に合うように工事が始まり、さらにパラリンピックも開催され、原状回復の工事終了まで待たなければなりません。

従って2019年~2020年の2年間はビッグサイトがほとんど使えない見込みです。

同人誌即売会だけではなく、ビッグサイトで開催されていたすべてのイベントが、代替会場を探さなくてはならないわけです。同人誌イベントの大規模なものは、ほとんどビッグサイト開催ですね。幕張メッセやTRCなどで、どれほど受け入れてもらえるでしょうか。

このままだと大幅な縮小開催を覚悟しなければなりません。

そこで
栄光は、首都圏に「ビッグサイトよりも大きい展示会場を建設する」よう国に働きかけている日本展示会協会に入会しました。日本最大のビッグサイトでさえ今や世界で68番目の広さしかありません。アジアの大きなイベントは中国などにもっていかれるケースが増え、由々しき事態になっているのです。

その新年会が開催され出席しましたので報告します。

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300社600名が参加。「日本経済発展の切り札は、展示会」ということに賛同した国会議員が11名。展示会やイベントの管轄の経済産業省の局長、そして海外からの集客に展示会は効果あり、ということで観光庁長官が来賓として祝辞を述べられました。

同人誌業界だけでは、こんなパワーにはなりませんね。展示会やイベント業界で広く力を合わせ新展示会場を2020年までに完成させたいと考えています。

まったくの個人的な意見ですが
2020年の東京オリンピックをむしろ契機として、それまでに新展示会場を首都圏に完成させ、2021年以降はそこでビジネス関係の展示会を中心に開催する。
ビッグサイトはサブカルチャーの聖地として同人誌即売会やアニメ、コスプレイベントが優先して使えるようになればいいなと思います。ついでにお台場から有明あたりを聖地化するために、フィギュア博物館(販売所併設)などを作ればいいのにと妄想しております。

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昨年の新規入会の32社の1社として、私も壇上に上がり紹介されました。(左から4番目)

なお、1/20(月)には政府から展示会産業推進のための「議員連盟結成」の連絡が担当省庁に入り、日展協・会長が打ち合わせに行かれたようです。動きが急ピッチで本格的になっています。

岡田 一

この記事を書いた人

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栄光の二代目社長。大学漫研時代に同人誌発行。マンガは下手なのに、商業誌に四コマ連載経験アリ。「なんとかなる!」がモットーの“静かなるファイター”