【更新】2021年東京オリンピックの開会式や閉会式にあわせて祝日を移動させる法律が成立しました。
11/27(金)に2021年の東京オリンピックの開会式や閉会式にあわせて祝日を移動させる法律が国会で成立しました。内閣府より正式に発表されました。
オリ・パラ特別措置法により2020年の祝日は変更されていました。皆様もご存知の通り、大会の円滑な運営のための措置でしたが、その肝心の2020年東京オリ・パラは1年延期となり、今年の祝日変更は意味のない空振りとなっていました。
そして「2021年の祝日」を年も押し迫った今! 今更ですが変更されようとしています。
2021年の祝日変更を盛り込んだ「オリ・パラ特別措置法改正案」が衆議院本会議で11月19日自民、公明両党などの賛成多数で可決しました。参議院での審議を経て、今国会中に成立の見通し(会期は12月5日まで)となってしまいました。
これから2021年カレンダー作成に取り掛かられるお客様は、配布を急がれないのであれば“ちょっとお待ちください”。
変更が正式決定されればカレンダーの当社提供のテンプレートも改定します。
「国民の祝日」に関する事務を所掌しているのは内閣府・大臣官房総務課です。この内閣府のホームページにある「令和3年(2021年)の国民の祝日・休日」の情報に従って日本のカレンダーは作成されています。既成の販売用カレンダー、ダイヤリーは夏ごろから製造に入らないと10月からの販売開始に間に合わないので、現在販売されている2021年の手帳、カレンダーは、例年通りの祝日になっているハズです。
日本印刷新聞社【Q&A】2021年の祝日はいつ? オリンピック特措法改正案の成立待ち
全国カレンダー出版協同組合連合会の見解が出ていました。以下の様な意味になります。
◇国会で法改正が議決されない限り祝日は変更できない(勝手に推測で作れない)
◇法改正後に販売中のカレンダーが作り直されることはない(時間的にも費用的にも)
◇従って現在販売中のカレンダーは通常通りの祝日記載である
2020年東京オリ・パラの1年延期に伴い、2021年の祝日変更の案は5月に閣議決定されていたようですが国会ですぐには可決されず、ここまで決定が伸びたのは肝心のオリ・パラ開催があやふやなことと、カレンダー業界や印刷業界の都合など優先事項になかったのだろうと思われます。
2021年に流通するカレンダー、ダイヤリー、手帳の祝日は、多くが例年通りの祝日で印刷され、今年の残り1ヵ月で作成(印刷)される一部のカレンダーが変更された祝日のカレンダーになるという珍妙な事態になります。
スマホなどのデジタル・カレンダーは順次更新されるので何事もなかったようになりますが・・・
今更、12月になろうというタイミングで、しかも開催しても「縮小開催」と言われている状態で、混乱を無視してまで祝日変更する意味があるとは到底思えません。怒り心頭です!!
最後に、カレンダーを当社で印刷されたお客様に「祝日の変更の可能性があること」を情報提供できなかったことを悔やんでいます。申し訳なく思っています。