台湾での同人誌印刷サービスを開始します

いつも栄光をご利用いただきまして、ありがとうございます。

このたび栄光は日本のお客様が台湾での同人誌イベントに参加される場合の、お手伝いができるように台湾企業2社と業務提携しました。いろんなケースを想定して、ご案内いたします。

千業快速影印社 台北市 印刷・製本 従業員50名

同社のカラー印刷はハイデルベルク社のUVオフセット4色印刷機と5色機が主力。無線綴じ、中綴じはもちろんPP加工や箔押しも日本と同様の加工はひととおりできます。

ハイデル菊四5色.jpg 無線綴じ&フランス製本.jpg

製本についてはライン化された、むしろ大部数向きで商業用の機械を設備している。台湾に多い、表紙折り返しのタイプ(フランス製本)はライン上でそのまま加工されるのでアッという間にできてしまう。写真の無線綴じ機は22鞍あり352Pまで製本可能。

台北市は台湾の首都でありいろいろな機能が密集しているため、1ヶ所に大きな工場を作ることはむずかしい。千業さんの場合も、印刷・製本・特殊加工が分離している。その代わり同じような規模の印刷会社が密集しているので、繁忙期にはお互いに設備・人員を融通し合う体制ができている。

印刷・製本ビル.jpg 中国へ.jpg

同人誌が「本家の日本」に次いで盛んなのは台湾。日本のコミケにあたるCWT(Comic World in Taiwan)の時に千業さんに入る注文は500から700件。平均部数は200部程度。台湾の同人誌印刷を主に受注する4社の内の1社。締切に注文が集中するのは日本と同じ。

台湾の同人誌市場はまだまだ発展途上。セット化が進んでないので、紙や加工を決めて見積りする1対1の対応。カラーの標準的な仕様であれば日本(栄光)価格の範囲内で注文できるようご案内いたします。

千業&栄光 業務提携.jpg

受注窓口の台北オフィスには同人誌作家さんがたくさん入稿に訪れる。日本の作家さんも直接現地を訪れることもある。コミュニケーション可能な方はそれでよし。

千業さんの謝志松社長は同人誌好きで、印刷を受け始めて20年。そして謝社長の将来の夢は「同人誌図書館」をつくること。オフィスの壁一面に表紙イラストが貼ってある。同人誌愛が感じられ人柄もよく、信頼に足る人物だと考え業務提携しました。

じつは、すでに台湾の艦これ作家さんの2000部の注文を千業さんから栄光が受けて、日本のイベントに直接搬入した実績があります。先に想定していた流れの逆の注文が発生したわけです。

さらに、じつは日本語のわかる台湾の作家さんがWebで栄光に直接注文されているケースが増えてきています。データをアップロードしてクレジット決済できれば、世界のどこからでも日本のイベントに搬入できて参加できるわけです。

遊美迪亞有限公司 台北市 Web制作&同人誌イベント企画 スタッフ6名

印刷はできてもイベントに参加できなくては意味がありません。その協力をお願いするのがユウメディアさんの台湾法人・遊美迪亞さんです。栄光もしくは千業さんで印刷した場合の、台湾イベントへのサークル参加の申し込み代行をお願いします。

遊美.jpg 遊美アンソロ.jpg

遊美迪亞さんのスタッフは全員同人誌が大好きで、日本語も少々話せます。ふだんは台湾や香港の作家さんに依頼して日本と台湾で発行するアンソロジー編集のお手伝い、またWebページの更新等のアシストも行っています。写真の本は、日本と台湾のスタッフさんが協力して企画・編集したアンソロジーです。台湾での印刷・製本は、千業さんが担当されました。

最大イベントのCWTは残念ながら、夏・冬とも日本のコミケに日程が近く融通がききにくいようです。そこで栄光が最初にご案内するイベントとしてICEを選びました。

新興イベントですが、主催者と会場もいいのでご紹介します。

In Comic Energy ICE2 動漫之力2

開催日;2015年5月31日(日) 10:30-16:00 花博爭豔館(台北市中山區)
募集;1000sp 申込期間;2014/11/6-2015/3/23 参加費用;450元(約1800円)

台北駅前.jpg
提携の2社とも台北のど真ん中、
台北駅のすぐ近くにあります。

台湾事情は1年前に見学に行った「CWT35のレポート」も参考にしてください。

台湾の同人誌イベントのことなら、現地まとめサイトがあります→ 台灣同人誌中心

これから順次、サービスメニューとして当社サイトに掲載してまいりますが、まずはお客様の要望に個別に対応してまいりますので、興味のある方はメールにて、お問い合わせください。

mail: info@eikou.com

岡田 一

この記事を書いた人

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栄光の二代目社長。大学漫研時代に同人誌発行。マンガは下手なのに、商業誌に四コマ連載経験アリ。「なんとかなる!」がモットーの“静かなるファイター”